山口百恵『リサイタル-愛が詩にかわるとき-』緊張しっぱなしだったとラジオで語る

◆ラジオ「ローリングタウン№1」1979.12.21放送

百恵ちゃん
引退する1年前、1979年10月に
東京の帝国劇場で
リサイタルを開きました

10月1日と2日
各日2回公演

その模様をレコードにして発売され
のちにCD化もされました

タイトルは
『リサイタル-愛が詩にかわるとき-』
(大阪、名古屋でも開催されましたが
レコード化した音源は東京の回のようです)

で、このライブについて
山口百恵自身がどこかで
「とても緊張した」
って言ってた記憶があったので、、、
探してみました

『トヨタローリングタウン№1』という
百恵ちゃんと宇崎竜童さんのお二人が
楽しくやりとりするラジオ番組の
12/21放送分でした
(奇跡的に39年前の今日!)

鉛筆で放送内容を
箇条書きしていた自分に感謝しつつ
引っ張り出して
聴いてみました

◆百恵「よく落ち込むんですよ、ホントに」

ラジオのトークを抜粋して引用してみます

(受験勉強中の人や寂しくクリスマスを迎えようとしている人へ送る山口百恵の歌の数々というコーナーに入ります)

(以下ラジオトーク)

宇崎「そういう人を勇気づける曲としてはちょっと違うんじゃないか(笑)と思う曲が用意されているような気がしないでもないですが。落ち込むときは極端に落ち込んでもらった方がいいんじゃないですかね」

百恵「それあるんですよね。行くとこまで行かないと這い上がれないんですわ。あたしよくわかります。スタジオ入ると必ず落ち込むから(笑)レコーディングなんか」

百恵「だから、いい時にはねホントにね、最初っからいいバランスでできるんですよね。だけどねちょっとね、いい状態よりも上か下かっていうだけでね、上でも落ち込むし、下でも落ち込むし、」

宇崎「本当?じゃあ極端な性質なのかね」
百恵「性質みたい。極端なんですね。やっぱりね。たまらないですね。よく落ち込むんですよ、ホントに」

百恵「あのミュージシャンの方なんかでもね、外で聴いてるといいフレーズがポンポン出てくるんだけど、本人はめいっぱい落ち込んでたりなんかするときってあるんですよ。でやっぱりレコーディングスタジオなんていうと、一人の世界に完璧になっちゃうからね。そういう意味でこわいですね」

(【ラジオ番組】ニッポン放送「ローリングタウン№1」パーソナリティ:山口百恵・宇崎竜童1979.12.21放送より)

・「スタジオ入ると必ず落ち込むから」

特にレコードづくりで
山口百恵はよく落ち込んでいたらしい
「たまらないです」と。

ドンと底まで行って
這いあがってくる
極端なんですと。

落ち込んだ時は
百恵ちゃんもそうだったと
思い出してみよう

◆スタジオに持ってきてたLP『リサイタル』本人はもう聴いた?

『山口百恵リサイタル』は
LPレコード2枚組
ラジオ放送のちょうど1ヵ月前、
1979年11月21日に発売されました

(ラジオのトーク)

宇崎「今日はさ、帝劇のライブのアルバム持って来たんだよね。非常に素晴らしい2枚組のかわいらしいアルバムを」

百恵「2枚組だからちょっと高いんですけどね(笑)値段のこと言いますと(笑)」
宇崎「だから相当ね曲もたくさん入ってますよ」
百恵「ホントに?」
宇崎「ホントにって自分がやったんだろーが」

百恵「いやね、怖くって聴いてないんですよ。とにかくもうすごく緊張したからね。なんかそれで絶対的になんか聴くのが怖いというね、残しておきたくないっ!っていう感じのアルバムなんですよね」
宇崎「あそう?そんなことないと思いますよ。僕も聴いてないけど(笑)」

百恵「それでね、これを聴いたという人がね、あ友達がね、聴いてくれたんですよね。そしたら、あがってて、普通の従来ある言葉からなんかひと言っていうか1つ文字がポンと抜けたようなことを言ってるんですって。

例えば「ありがとうございました」ならね、「ありがとござました」とかね(笑)そういう感じだと思うの(笑)そういう言い方をしてるところが一ヵ所あるんだって。

そこがおもしろくてそこばっかり何回も聴いてるんだって(笑)そこだけ聴かないでよって頼んじゃったけど。だからそれ聴いてからまた余計、聴くのが怖くてね。聴いてないんですけどね」

宇崎「(略)でもなんかクリスマスプレゼントにはね非常にライブっいうのは向いてる感じがするね」
百恵「そうですかね」
宇崎「(略)、、、なんかプレゼントしてもらったっていう実感が持てるんだな。非常に肉声が伝わってくるじゃない。だから僕も聴いてみたいな」

百恵「あの「霧雨楼」をじゃあ」
宇崎「じゃあ落ち込んでもらいましょ」
百恵「落ち込んでください」

♪曲~「霧雨楼」リサイタルver.(歌:山口百恵、作詩:阿木燿子、作曲:宇崎竜童、編曲:矢野立美)

(【ラジオ番組】ニッポン放送「ローリングタウン№1」パーソナリティ:山口百恵・宇崎竜童1979.12.21放送より)

・すごく緊張したから絶対的に聴くのが怖いというね 

信じられない!
あの落ち着いた歌唱と
間と響きを楽しむかのようなMC

「すごく緊張した」には
驚きました

・残しておきたくないっ!っていう感じのアルバムなんですよね 

アルバム『リサイタル』を
「残しておきたくない」
とまで言っていました
それはないですよ百恵ちゃん

違うんですね
聴く側と
創り出して届けている側って

・1つ文字がぬけてるところがあるらしい 

お友達ってどなたでしょう

これ聴いて私もLP聞きいて探しました
(ラジオのリスナーは皆やった?)
でもその時は
「ありがとござました」的な抜けは
見つけられませんでした

またそのうちやってみよう
(そういう人がいるから困るんですよね)

・「霧雨楼」

LP『ドラマチック』に入っている歌です
私の大大大好きな歌
渋い曲をかけたんですね~

・「2枚組だからちょっと高いんですけどね」

はい。4000円でした。
LPは2500円くらいでしたから
本当にちょっと高い

でもこの言葉は百恵ちゃんらしい
そういうところがいい

◆「こんなにあがったの初めて!倒れそうだった」

「霧雨楼」からの続きです

(ラジオのトーク)

百恵「落ち込んでいただけましたでしょうか(笑)あはは」
宇崎「やっぱりライブ感っていうのはあるね。拍手とかねみんなお客が息飲んで聴いてるっていうのがわかるね」

百恵「うーん、、、まだやっぱりなんかこうひっこんでるでしょ(笑)」
宇崎「だから逆にさ、、、あんまりこう安定した感じじゃなくってね、興奮してるとか緊張してるってのがね少し声に出てたりするとさ、お客さんに本当に入ってくるの歌が」

百恵「でもこんなにあがったの初めて」
宇崎「ホント?さっき言ってたけど倒れそうだったって」

百恵「うん。倒れそうだった。袖に立ってるでしょ、出番、あの要するにオープニングのときに。袖に黒いカーテンがあるんだけど、そこにつかまって立ってるか、さもなければブラスの人たちがあの、両脇パッと支えててくれたのね。それをぽっと放されるとね、よたよたっていう感じだった」

宇崎「では同じステージからもう一曲。これはあがって歌ってたかな、どうなのかな。もうあがりっぱなしで途中で止まらなかった?」
百恵「止まらなかったね、全然。強力!」
宇崎「じゃあその強力なやつをもう一曲「曼珠沙華」」
百恵「はい」

♪曲~「曼珠沙華」リサイタルver.(歌:山口百恵、作詩:阿木燿子、作曲:宇崎竜童、編曲: 逸見良造)

(中略)
百恵「今までいろんな歌を歌った中で、とりあえずとっても近い歌だったんですよね。理解できるっていうことで。だから今年もずっと二十歳のテーマソングみたいにやってきたし、これからもずっと歌っていきたいなと思う曲なんですよね。

宇崎「でも聴きたくないとか言ってたけど、いいレコードなんじゃないの?」
百恵「そうですかね、、、じゃあ家に帰ったらあたしも聴いてみます」

(【ラジオ番組】ニッポン放送「ローリングタウン№1」パーソナリティ:山口百恵・宇崎竜童1979.12.21放送より)

・「あがりっぱなしで止まらなかった、強力だった」

あがる、と言われると
子供のピアノ発表会みたいに
きぃ~んとなって
ぼーっとなって
自分がなにしてるかわかんない
そんなイメージですけど

まさかそんな状態では
ないでしょうけれど
(小声で「霧雨楼」歌詞間違えてましたが、、、)

・舞台の袖でカーテンにつかまってた 

支えてないと倒れそう
よたよたってなるという百恵

相当な緊張状態だったんですね

会場が小規模で
お客さんがすぐそこにいるせい?

【帝国劇場】
収容人員 :1,826人
客席数 1階1,138席、2階688席

【大阪厚生年金会館】
大ホール
収容人員:2,400席

【名古屋御園座】
収容人員 1,656人
客席数 1階:862、2階:766、3階:28

【新宿コマ劇場】
収容人員:2,088人

「リサイタル」を開催した大阪、名古屋も
毎年「百恵ちゃんまつり」を行った
新宿コマ劇場も
ほぼ同じくらいの規模でした
(Wikipedia参照)

・アーティストの緊張とは? 

思い出したのは
ラジオで時々やっていた
公開録音形式のライブ

そこでも「緊張した」と
百恵ちゃんは言っていたような
「すぐそこにお客さんの顔が見えるから」と

それから中森明菜さん
彼女のライブDVDを見ると

オープニングで登場したとき
マイクを持つ手が震えているのが
見て取れることがある

素晴らしい歌手でも
すごく『緊張』する
けれども
最高のパーフォーマンスを
やってのける
、、、とわかりました

・家に帰ったらあたしも聴いてみます 

聴いてみたでしょうか?
そんなに悪くないわねと思ったのか
あれこれ反省点が出て来たのか

私たちにはわかりようもない
プロの自己評価は
厳しいのだろうと想像します

◆まとめ

  1. ラジオ「ローリングタウン№1」で緊張した帝劇リサイタルのことを語っていた
  2. 山口百恵はよく落ち込む。「行くところまで行かないと這い上がれない。あたしよくわかります」
  3. 『リサイタル』は「ものすごく緊張したから怖くて聴けない。残したくないアルバム!」
  4. ライブで一文字抜けた言葉を発見。それが面白くて繰り返し聴く友達に「そこだけ聴かないでよ」と頼んだ百恵
  5. 「2枚組でちょっと高い」とお値段を気にするのは百恵らしい(4,000円)
  6. 倒れそうなほどの緊張感!舞台の袖でカーテンにつかまるか支えられるかしていた
  7. 「緊張が少し声に出てるとお客さんに歌が伝わる」宇崎竜童名言
  8. (感想)百恵ちゃんの「すごく緊張した」発言は他にもあったと思い出しました
  9. (感想)中森明菜ちゃんの緊張も半端なかったな、、、と思い出したら2人の歌姫に鳥肌がたった
  10. (感想)ラジオでの話をふまえてまたリサイタルをじっくり聴きたくなりました




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