目次
「百恵ちゃん引退まで」という名の青春
◆宣伝用ポスターに書かれていること
<言葉その1>赤字です
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ありがとう、百恵。
きみは、僕たちの青春だった。
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<言葉その2>黒字
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毎週日曜、百恵のさよならメッセージが電波に乗る。
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<言葉その3>黒字
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SONY NIGHT SQUARE
―ソニー・ナイト・スクエア―
山口百恵”夢のあとさき”
アイドルから日本のスーパースターに成長した山口百恵。引退前の唯一のレギュラー番組。スターの山口百恵と、ひとりの若い女性、山口百恵のドキュメント・ストーリー。そして聴取者のハガキによる青春のドラマを演ずる山口百恵。この番組は山口百恵の魅力を徹底的に引き出しています。
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◆放送局も記されていました
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ニッポン放送(東京)1242KHz
毎週日曜ヨル1000~1030
朝日放送(大阪)1008
毎週日曜ヨル1030~1100
東海ラジオ(名古屋)1332
毎週日曜ヨル1030~1100
東北放送(仙台)1260
毎週土曜ヨル000~030
提供SONY
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(この下にはSONYカセットテープの広告)
『夢のあとさき』番組30分間はこんな流れでした
◆【前半】オープニングと「ザ・ストーリー」
番組全体がどんな流れで放送されていたのか?サラッと見てみたいと思います
1.オープニング
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♪「歌い継がれてゆく歌のように」流れる
(歌:山口百恵、作詞: 阿木燿子、作曲: 宇崎竜童、編曲: 萩田光雄)
百恵ちゃんトーク
『鮮やかな春を歩いて、白い光の夏、つづれ織りの秋を見送り、凍てついた冬の星に出会い、そしてまた春。季節の流れは速くて遠い。まあるい夢がはじけて飛んで、そうして私は21。
ソニーナイトスクエア 山口百恵・夢のあとさき 』
(【ラジオ番組】ニッポン放送「夢のあとさき」/パーソナリティ:山口百恵)
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2.冒頭のトーク~百恵ちゃんが近況などを楽しく語ります
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~近況~につづいて、
「山口百恵です」
「みなさんはいかがお過ごしでしょうか」
そして本日の内容紹介
例えば
「あたしの青春のすべてを綴る「ザ・ストーリー」今日はドラマ初体験のお話を、、、」
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3.「ザ・ストーリー」
なっといってもメインのコーナーです
百恵ちゃんが歩いてきた道を振り返ります
「こうだったの」、「あーだったのよ」、
「なつかしい」、「若かった~」なんて
時には関係者のインタビュー音源も流れます
引退へのはなむけの言葉とも聞こえる
◆【後半】「青春ブラック&ホワイト」とエンディング
4.「青春ブラック&ホワイト」
聴取者からのハガキをドラマ風に再現し
百恵ちゃんが朗読、その後コメントするコーナー
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さて、みなさんのストーリーをこれからご紹介したいと思います。
あなたにも、それぞれの人生が、青春がある。激しく熱く。
出会い、喜び、別れ。愛、夢、涙。青春ブラック&ホワイト。
「青春ブラック&ホワイト」
今日は○○にお住まいの○○さんのストーリーをお送りしたいと思います。
(ラジオドラマ風のストーリー開始)
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百恵ちゃんが全て朗読、会話を演じる
ラジオドラマになっていました
(BGMあり)
5.「青春ブラック&ホワイト」へのコメントと曲
百恵ちゃんがハガキをくれた方へ
感想やメッセージなどを語った後
「わたしからこの曲をお送りします」と
毎回違う曲を選んでかけてくれました
いろんなシンガーの歌でした。
すごく思い出に残っています!
6.エンディング
エンディングは決まってこの曲
♪「夜へ…」
(歌:山口百恵、作詞: 阿木燿子、作曲: 宇崎竜童、編曲: 萩田光雄)
そして百恵ちゃんのトーク
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今日の「夢のあとさき」いかがでしたでしょうか。
(おたよりの募集を呼びかけます)
宛先は
郵便番号100千代田区有楽町ニッポン放送
「山口百恵夢のあとさき」まで。
「夢のあとさき」
構成、宮下康仁、
お相手は山口百恵でした
それではまた来週お会いしましょう
(男性のナレーション)
ソニーナイトスクエア。山口百恵「夢のあとさき」
この番組はカセットテープでお馴染みのソニーがお送りしました
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終わりです
個人的には百恵ちゃんが
「郵便番号~」から住所を言うところが
なぜか新鮮でした
※上記住所は当時のものです。
現在は変わっていますので必要ならお調べください
感想
- 「百恵のさよならメッセージ」だった「夢のあとさき」。刻々と引退が近づいていくあの日々がポスターの文字から生々しく蘇るようです
- 「百恵ちゃんの青春」「みなさんの青春」「ハガキへのコメントと曲のプレゼント」そこにはあの頃の『山口百恵』の思い、生き方が現れていました
- 毎週毎週ラジオに耳を傾けたわたしたち、百恵ちゃんの引退を見届けるということを通して同じ時代を、「引退まで」という名の青春を、みんなで共有していたのかもしれない
- 『夢のあとさき』は「現役時代の山口百恵」を知らない人たち、あとからファンになった人たち、百恵の時代に生まれていたかったと願う人たちにも、貴重なラジオ番組
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