欅坂46「二人セゾン」

「二人セゾン」と「横須賀ストーリー」の共通点

◆「二人セゾン」 (2016年11月リリース)

歌:欅坂46/作詞:秋元康/作曲:SoichiroK、Nozomu.S/編曲:Soulife

テレビなどで自然と耳に入り、そのうちいい歌だな~と思いました。

「セゾン」何回歌うんだろう?と思いかぞえてみました。
フランス語「saison」は季節という意味です。

5回、5回、4回、4回、そして5回、1回
合計・・・「セゾン」×24回

◆「横須賀ストーリー」(1976年6月リリース)

歌:山口百恵/作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童/編曲:萩田光雄

百恵ちゃんの代表曲です。

「これっきり」は
6回、6回、6回、6回

合計・・・「これっきり」×24回


どっちも24回
。同じ数でした!
(※ただし、タイトルも数えたら「セゾン」1多し)

フレーズの印象を比べると

「二人セゾン」

「セゾン」でひとつの丸まった響き。zo、は涼し気で、n、でストンと落ちる。だから繰り返してもしつこく感じない。

踊りながら放るコトバとして合っている。最後は地面に着陸。

「セゾン」の前にくる言葉が変わる。
「二人セゾン」群と「君はセゾン」群とそのリフレイン。それぞれ意味はちがう。

最後だけ「僕もセゾン」でこの歌の視点「僕」がはっきり見えてくる。「僕」も変わっていく。すっかり「僕」に共感して好きになっている私、応援している私がいます。

「横須賀ストーリー」

「もうこれっきりですか?」と問いの投げかけへ。「もう」という間が心情を深めているのがいい(昭和の歌謡曲らしさが)。「これっきりですか」は主人公の胸中に響いている切ない言葉。感情をこめて歌うキーフレーズになっている。

「これっきり」の「こ」・「き」は「k」発音がきっぱりした響き。百恵ちゃんの「k」の歌い方がとてもいい。

繰り返し24回、という回数は同じでも、配分も語感も用法も違っている2曲でした。
印象として回数が少なく感じるのは、私は「横須賀ストーリー」の「これっきり」かな。

どうしてだろう。

「これっきり」は3回でひとまとまりの印象。内面をもった主人公の言葉だから、わかりやすい。感情移入できる。

「セゾン」は意味というより響き。日常使う語ではない。記号のように1個1個がばらばらと耳に入ってくるから、回数が多いと感じるのだろうか。

「二人セゾン」~「僕」を連れ出だす君

「僕」は君と出会う前と後で変わった。つまり「僕」は君と出会う前の自分には戻れない、そんな決定的な経験だ。若い人がメロディーにのせてさりげなく歌うのはとてもカッコいいです。

決定的な経験って、例えば短編小説を読み終えて、自分が大きく動かされる感や崩壊する感じを味わったときもそうでしょう。(これだ!私にはこれだったんだ!)と気づく。それは「自分とはなにか」についての大事なヒントに気づかされたことでもある。

私が特に好きな歌詞は

誰かと話すのが面倒で

目を伏せて聴こえない振りしてた

君は突然 僕のイアホン外した

「二人セゾン」
(歌:欅坂46、作詞: 秋元康、作曲: SoichiroK、Nozomu.S、編曲: Soulife)

「僕」に、私も似ていました。

自分だけの世界に引きこもっていたい。人と楽しくつながりたいと思うけど上手く入っていけない。だから人付き合いは面倒で独りが好き、周りには無関心でいる方が楽なんだと。

この歌詞の「突然僕のイアホン外した」がいい。

外をシャットアウトするくらいの音量で音楽を聴いていた時、突然イヤホンを取られたら?

世界が一変する感じ

すぐ浮かびます

「僕」の前で口パクパクさせて「ねえねえ」なんてジェスチャーするのではダメなんです。肩をポンポンもダメ。「有無を言わさず間髪おかずイヤホン取る」これ。

「公園に行こうよ~」じゃなく、自室にいたはずが突如「空の開けた広場」に瞬間移動したみたいなこと。

それこそが「僕」に必要なことだった。

私の妄想解釈ですけどね。

勇気がでないときや、いつもウジウジ悩んでしまう性分だったりすると、誰かに礼儀正しく誘われても「う~んどうしようかな、、、」と、結局断るんです。「君を尊重してるから無理にとは言わないけど」なんて前置きされたらなおさら。

でも私が「どうしようかな」と困った顔を見せても「とにかく行こうよ!」ってもう私の手をしっかり引っ張ってどんどん進む。「どうしても君にきてほしいんだ。僕のわがままだけど、理由なんかないけど、どうしても、君に」と言われたら?

なにか違いますよね。

前者は責任はとりたくない感あり。後者は、責任?そんなもんいくらでもとるからって純粋な気持ちに突き動かされている。

(すべてのケースがというわけじゃない。悪用禁物)

「イアホン」1つでどんどん語ってしまいました。

「二人セゾン」から連想する歌~人の心は、、、

山口百恵「CRY FOR ME」という大好きな歌を思い出しました。

こんな歌詞があります。作詞の横須賀恵とは百恵ちゃんのことです。

人の心 季節のよう

移り行くもの 止められないのよ

「CRY FOR ME」/アルバム『L.A. Blue』A面5曲めに収録
(歌:山口百恵、作詞: 横須賀恵、作曲: 波多野純、編曲: B. Fasman)

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