映画『古都』観ました。

◆『古都』山口百恵引退記念映画(1980年公開)

今年の春頃CSで放送されたのを
録画で観ました!
(DVDボックスほしいな)

私が『古都』を観るのは
5度目くらい

感想他いろいろ書きます
(念のため【ネタバレ】注意です)

◆♩愛し合ってもひとりきり~フィナーレの歌声

1980年、
10月に山口百恵さんが引退して
12月に『古都』が公開されました

私が映画館へ見に行ったのは高校1年生
中3のとき同じクラスだった友だちと
ふたりで観ました

どんな感想を持ったか…
あまり覚えてません
「山口百恵引退しちゃった」
「この映画で百恵ちゃん見納めだ」
そんな思いが強かった

あと、序盤の
カーテンを裂く音
母(岸恵子さん)の泣く声
「なんでこんなおおげさなの」とか(笑)

双子の千恵子・苗子を
百恵ちゃんが一人二役しているから
撮影の仕方がいちいち気になっちゃって…

「一本の傘を同じ百恵ちゃんが二人で持ってる」
と驚いて
どこかに継ぎ目があるんじゃないかと
探したりした
(パンフレット買って見る)

そういう細かいことだけ
記憶してるもんですね…

一番忘れられないのは
主題歌「子守歌(ララバイ)」

 愛し合っても ひとりきり

 (「子守歌(ララバイ)」歌:山口百恵、作詞: 阿木燿子、作曲: 佐々木勉、編曲: 田辺信一)

テレビコマーシャルから
聴こえてきたあの歌声
「フィナーレ」という言葉とともに
心に刻まれました

◆今回いちばん感動しました。双子を演じ分ける山口百恵さん

その何年か後
東中野の映画館で再上映され
行ってみたら混み混み!
立ち見で観たりもしました

で39年経った今回
お家で鑑賞
原作川端康成らしい
さびしさの描き方がすばらしと思う

「苗子」は…
父だけじゃなく母も
亡くしていたということ
(改めて知って驚く)

みなしごになって
奉公して山の仕事もして
結局、捨てられた千恵子の方が
しあわせな暮らしだった
(苗子は喜ぶ、邪魔はしまいと思う)

苗子にはずっと罪悪感があった
父が事故で死んだのも
母の死も
千恵子を捨てた「バチ」が
当ったからだと言う

父母亡きあと
そのバチを背負うのは
自分だと苗子は思ってきた

苗子のこういう内面に
思いを巡らせると
せつない

「千恵子」は…
両親に大切にされるが
本当の父母を知らず
捨てられたことだけわかっている
どこかさびしさを抱えてきた

苗子と千恵子
可愛がられて育った千恵子の方が
妹みたい
苗子は頑固なところがあって
本当は泣き虫

演じ分けています
どっちにも山口百恵の一面が
入っていると見えました

終盤
一晩だけ苗子は千恵子のお家に泊まり
雪の早朝に別れてゆく
もう違い過ぎてしまった二人の環境
それぞれ自分の道を歩んでいくしかない

最後に千恵子のお母さんが
しっかり千恵子を抱きしめるところは
いいですねとても

川端康成の表現は
涙でぐじゃぐじゃのさびしさというより
心の奥のさびしさに
そっと淡雪を降らせて冷たさを思い出させる
そんな感じ

その感覚を持ったまま生きていくのだと
遠くから知らされたような気がしました

◆映画の醍醐味はやはり…21歳で引退を決めた人の美しさ

山口百恵21歳
結婚を機に芸能界を完全引退
『古都』は彼女のラストを飾る映画

やっぱり「引退映画」だということを
意識して鑑賞すると
二倍も三倍も映画の見ごたえが違ってきます

まず、どのショットも百恵さん美しい!
ハードスケジュールの疲れさえ
最後の輝きに変えているみたい
とにかく美しい

女優としてラストの演技だし
人間として
人生の分岐点で
自ら別の扉を開き、進む…その直前の姿
渾身の仕事ぶり
伝わってくるものがあります

苗子こそ
嫁いでゆく山口百恵と捉えることもできそう
立派な帯も化粧もいらない
清作がついていてくれる

三浦友和さん扮する清作は
原作にはいない
でもさらりと上手く作っていて
ファンたちの心を
あたためてくれました

◆そうだ京都行こう…映画のロケ地を巡ってみたい

 北山杉 はまっすぐ育つ
人間もこんな風にまっすぐならいいのに
…そんなセリフがありました
まじかで眺めてみたい

北山杉で千恵子と友人がバスを降りるシーン
その古風な型のバスには
「周山行き」(しゅうざんいき)とありました
(JRバス:京都駅発「周山行き」で1時間ほど)

【京都北山丸太生産協同組合】
 https://www.kyotokitayamamaruta.com/

◆ 「イノダコーヒー本店」
千恵子と大学生の真一(北詰友樹)が
コーヒーを飲んでいるシーンです
あとから真一の兄・竜助(沖雅也)が来て
初対面の千恵子に
商売について熱く語るのがおもしろいです

【イノダコーヒー本店】
https://www.inoda-coffee.co.jp/shop/honten/

糺の森(ただすのもり)
千恵子に一目ぼれした竜助(沖雅也)
親同士も竜助を佐田家(千恵子の家)の
養子にすることで話しがつく

竜助は直接思いを伝えたくて
千恵子を誘い出します
その待ち合わせ場所に指定したのが
糺の森です
下鴨神社を囲んで広がっています

こんもりした緑を背景に
一人待つ千恵子がいました

 【糺の森財団】
 https://tadasunomori.or.jp/

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