山口百恵「GAME IS OVER」

「横須賀ストーリー」のB面「GAME IS OVER」

「GAME IS OVER」
作詞: 阿木燿子、作曲: 宇崎竜童、編曲: 船山基紀

シングル「横須賀ストーリー」B面曲であり
アルバム『横須賀ストーリー』A面2曲めにも収録されています

◆哀愁とリズム!決して土足で入ってこない百恵ヴォーカル 

ノリのいい昭和歌謡
女性コーラスが
懐かしい雰囲気を醸し出しています

どこかでだれかが歌ってた?
思い切りパンチとこぶしを入れて
誰かが歌ったら
別の歌に生まれ変わりそうです

安心してください、
百恵ちゃんらしさあります

聴き心地のいい声
透き通り過ぎず、低すぎず

自己主張しない素直な歌い方
フレーズの伸びに感じる「哀愁」
心をつかまれます

◆謎を分析してみる?~自由に聞ける百恵歌謡 

「GAME IS OVER」のサビ部分の歌詞はこうです

GAME IS OVER 私にはそう聞こえたの
GAME IS OVER ドアの開く音

「GAME IS OVER」
(歌:山口百恵、作詞: 阿木燿子、作曲: 宇崎竜童、編曲: 船山基紀)

「ゲーム・イズ・オーヴァー」はきつめに

「ドアの」は感情こめて

「開く音」の「おと~」は強くはっきり

強弱、まろやかさときつさ
そういうのがちょうどよく、適度に混じり合って
耳に、心に、心地よく届いてきます

「適度」とか「ちょうどいい」って主観かもしれませんが、
よく聞くとわかってくる絶妙なバランスがあるようです

「すぐにわかる特徴」なら
だれにでも納得してもらえるでしょうが

「なんだろう?サラッと聞けちゃうのは、、」
と何か感じ取るだけ

「?」については
各鑑賞者が心の中にキープし続ける

分析するもしないもご自由に
それが百恵スタイルかもしれません

そっと秘めてあるから
自分なりに発見したときの
うれしさは何倍にもなりますが

正解かどうかはわかりません

ひとりで聴いて楽しめばいい
と思います。

気づかなくてもいい。

「その一歩先になにかありそうで見えない」
そんな道に
人は魅かれるものです

昔の人はこれを「おくゆかし」
なんて表現しましたっけ

◆子供の頃、ちょっと怖かった 

小学6年生の時
ドーナツ盤(シングルレコード)
『横須賀ストーリー』を買いました

「GAME IS OVER」は
そのB面だったので
あわせてよく聴きき
覚えて歌っていました

その頃は正直ちょっと怖かった

この歌には
「わたし」と「さよならの影」の
ふたりしか登場しません

「わたし」はカギをかけわすれていた!
「影」さんは土足で入ってきて
嵐のように出て行った

怖いですよね?
一風変わった絵本とか
うたた寝してたら見ちゃった夢みたい

最後の詞はこうです

もういちど泣きあかして目が覚めたら
心のなか大きな刷毛で塗り替えて
そして消すのよサヨナラの影

「GAME IS OVER」
(歌:山口百恵、作詞: 阿木燿子、作曲: 宇崎竜童、編曲: 船山基紀)

「大きな刷毛」がとても印象的でした。

影が去っていったあと、
今度は巨大な刷毛でぬりつぶされる?
と思いきや

主人公が自ら内装をリフォームして
影と決別しようとしている

えらいです
そして力持ちです。

「大きな刷毛」という言葉を
ここに使うのがユニークです

◆『さよならコンサート』で語られた「GAME IS OVER」 

百恵ちゃんは引退コンサートで
「GAME IS OVER」について
ちらっと語っています(歌ってはいませんが)

ご存知でない方はぜひご覧になってみてください。

ライブ前半
「プレイバック・パート2」
を歌う直前のトークのところ

百恵ちゃんが面白い話を
してくれました。

パチンコ屋さんでの
ある男性のエピソードです

その人がパチンコをしていると
「横須賀ストーリー」
が流れきたそうです

以下ステージの百恵トークを引用します
(ネタバレいやな方はご注意)

「これっきり、これっきり、もう、、」
それまで調子よかったのがバタッ、調子がわるくなった。

で、その人は文句を言ったんだそうです。
「おーいそんな歌はやめてくれ!どうせかけるんならB面にしたらいいだろう!」

で店員さんは「はーい」と言ってB面をかけたんだそうです。

でてきた歌が「GAME IS OVER」


(DVD『伝説から神話へ 日本武道館さよならコンサート・ライブ』より、百恵ちゃんトーク)

お客さんは
どっと笑い拍手がわきます。

「あは」と百恵ちゃんも笑う
そして
「タイミングの悪い方っていらっしゃるんですよね、」と
百恵トークは続きます。

笑いを取るってめずらしい
百恵ちゃんのライブって
そうしょっちゅうお客さんを
ワッハワッハ笑わせる感じではないので

このエピソードはおもしろい
上手くできてる

百恵ちゃんは
「さよならコンサート」で
全国まわったようですが
各会場でこの話をしたのでしょうか?

いいな、いいな
うれしいな

だって「ラスト」ですよ
本当にさよなら
これでお別れ

このステージ
どこかで時間が止まってくれたら!
そう願っている
大切なひとときに

パチンコ屋さんでの
「GAME IS OVER」ネタ
笑えたわたしたち
しあわせでした

このエピソードを
語ってくれた百恵ちゃん
かわいいな

ってDVD見ていて思えるのは
ステージの百恵ちゃんは21歳で
今の私よりずいぶん年下だからでしょうか

◆まとめ~「GAME IS OVER」のポイント

  1. 百恵ちゃんの言葉「重さ、響き、色合い」は実に多彩である
  2. 共感覚(音に色を感じたり、形に味を感じたり)の体験を楽しめるかも
  3. しあわせに保証はない。しっかりカギをかけよう(教訓)
  4. 「これっきり」のB面だった
  5. 「引退コンサート」みんなの思い出トークはこの歌?

シェアする

フォローする