目次
◆「イミテイション・ゴールド」の別アレンジ ver.
山口百恵12枚目のスタジオアルバム
『GOLDEN FLIGHT』(1977年8月)
最後の曲は
シングル「イミテイション・ゴールド」の
別アレンジです
「IMITATION GOLD」
歌:山口百恵
作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童
編曲:加藤ヒロシ
◆ロンドン盤の粋なおまけを一緒に歌おう
1977年7月1日発売のシングル
「イミテイション・ゴールド」は
歌:山口百恵
作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童
編曲:萩田光雄
アルバム版は
「IMITATION GOLD」(タイトル英字)
編曲:加藤ヒロシ
レコーディング in ロンドン
「やった~!」
「こんなのも聴かせてくれるの?」
「知ってる歌きた~」と
アルバムをA面から順に聴いてきたリスナーは
ここでヒット曲に出会える!
しかもロンドン録音というレア感
おもしろい特典です
エアスタジオで録音に参加しているつもりで
ロックバンドの仲間たちに合わせて
思い切り歌いましょう
旅の締めくくりですから
そういえば、
アルバムの1曲目「MADE IN U.F.O.」も
作詞阿木燿子、作曲宇崎竜童 でした
旅のはじまりとおしまいだけ
同じお二人の作品
Hello、Goodbye
おさまりのいい構成
「MADE IN U.F.O.」が
遠く、懐かしく感じられます
アルバム鑑賞はやっぱり旅だ
◆山口百恵はどう歌う?「IMITATION GOLD」
イギリスで「イミテイション・ゴールド」を
百恵ちゃんはどう歌ってるの?
シングル盤の吹き込みとの違いは?
実はシングル盤の音源使ってるよ…
なんてないと思いますが
ちょっと聴き比べてみたいと思います
◆イントロと冒頭
シャワーのあとの 髪のしずくを
乾いたタオルで 拭き取りながら
「IMITATION GOLD」
(歌:山口百恵、作詞:阿木燿子、作曲:宇崎竜童、編曲:加藤ヒロシ)
シングル盤のあやしいイントロと異なり
ブルージィな雰囲気
場末のジャズバーで聴くようなピアノ
どんな観光地よりもここに来たかった!
そんな店
フレーズの頭「シャ」と「髪」と「乾」
なんだろうこのスリリングな感じ
決して演奏とずれてるわけじゃない(と思う)
なのに危うさにドキドキする
◆1番
彼が窓辺で話しかけるわ
流れる雲さえ 季節の色だと
私は軽い目まいを感じ
マニュキュアの指 かざしてみるの
「IMITATION GOLD」
(歌:山口百恵、作詞:阿木燿子、作曲:宇崎竜童、編曲:加藤ヒロシ)
「季節の色だと」
…ロンドン盤は「だとぉぉ」が弱く
シングルほどまわせてない感じ。
シングル「季節の」⇒なんか良い
「あたしは軽い」
…「あ」が違う
シングルの色気、あざとさ。
ロンドンは普通の「あ」だけど食い気味
「目まいを感じ」
…「感じーー」とシングルの方が
語尾の伸ばし方がかすかに長い
◆サビ
ア・ア・ア イミテイション・ゴールド
ア・ア・ア 焼けた素肌が
「IMITATION GOLD」
(歌:山口百恵、作詞:阿木燿子、作曲:宇崎竜童、編曲:加藤ヒロシ)
「焼けた素肌が」
…シングル「泣き」の山場。女性の姿。
ロンドン「泣き」少。百恵的。
◆決め
ごめんね 去年の人と
又比べている「IMITATION GOLD」
(歌:山口百恵、作詞:阿木燿子、作曲:宇崎竜童、編曲:加藤ヒロシ)
「比べている」
…シングルの「い」が強い
(つまり「いる」をキメてる)
ロンドンはなめらかに「る~~」へ
他にも違いはあるようで
やっぱり別バージョンみたいでした
(最初から信じていましたが)
また、『シングルレコード』の
ある種の歌い方の法則が
チラっと見えた気もしました
◆にぎやかな演奏は晩餐会気分
曲の構成は…
1コーラスめ
2コーラスめ
サビ繰り返し
となっています
「2コーラスめ」終わりから
演奏のヒートぶりがすごい
ギターのかき鳴らし
キーボードノリっノリで
突っ走る
サビ「ア・ア・ア」にきて
ドラム叩き方変えて
はじけています
気分的には
ずんずん加速する感じが
この箇所
バンド野郎の音にハマります
ある意味山口百恵との対決!
素晴らしい
またSIDEA-1から
聴き直したくなりました
◆まとめ
- 『GOLDEN FLIGHT』最後の曲は「イミテイション・ゴールド」の別アレンジ
- 日本のシングル盤アレンジは萩田光雄氏。ロンドン盤アレンジは加藤ヒロシ氏。
- ロンドンのバンド演奏でヒット曲を歌ってくれた百恵ちゃん。スペシャルな旅のおみやげ
- 阿木燿子・宇崎竜童コンビ作品で始まり終わる『ゴールデン・フライト』
- 山口百恵の歌い方をシングル盤とロンドン盤で比較してみたら、細部いろいろ違ってて本当に別バージョンという結論に至る
- 「IMITATION GOLD」終盤ノリノリのバンド演奏で最後の晩餐
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