百恵ちゃんの「陽炎」という歌、最後の歌詞はこうです
今振り向けば さよならがとてもつらくなる
だから だから このままゆくの
だから だから このままゆくの
「陽炎」
歌:山口百恵、作詞: 阿木燿子、作曲: 宇崎竜童、編曲: 船山基紀
卒業シーズンに聴いてみたいと思いませんか
アルバム『横須賀ストーリー』の1曲目です
私は小学6年のとき「陽炎」を聴きました
歌っている百恵ちゃんは17才
眩しい若さがまっすぐに描かれている、そんな風に感じました
歌詞にはないですが、教室や先生、友だち、木々の緑を思い浮かべてしまいます
この歌に「あなただけの思い出」をたくさん閉じ込めて
大切な宝物にしてほしいなと思います
イントロでもう惹きつけられて
ちゃんと聴かなきゃ、と姿勢を正してしまいます
卒業式という別れの場面では
主人公たちは正装して、深呼吸をひとつして
セレモニーの幕が上がるのを待つ
だから聴き手も背筋をまっすぐ伸ばしたくなるのでしょうか
イントロに続いて「百恵ちゃんの声」が淡々と語りはじめます
若さが眩しい そう言いましたね
だから追わずにいます
「陽炎」
歌:山口百恵、作詞: 阿木燿子、作曲: 宇崎竜童、編曲: 船山基紀
百恵ちゃんのセリフは本当にいいですね、
究極のホッとする場所と呼びたい
10代の青春を、美しいフレーズを
演奏に心地よく乗せて
大事に大事に伝えているのがわかる
声質、間、抑揚、意味づけ
生きた言葉が紡がれ、その唯一無二の百恵ワールドに
たちまち放り込まれています
別れのまさにその時を切り取った一場面です
今このリアルなきらめきは、やがて消え
思い出になってしまうのだと知っている
青春って通り過ぎるものだからね
通い慣れた教室や、好きだった人のもとから巣立って
その先に向かって進まなければいけない
せつなさいっぱいの歌です
「ずっと ずっと」
「だから だから」
ゆっくり繰り返される言葉や、同じ高さの音が続くアレンジ
一歩ずつ足取りを確かめながらここを過ぎようとしている
少女の健気な姿勢が見えてくるようです
百恵ちゃんの歌い方は決して感傷的すぎることなく明るい
そのバランスがちょうどよくてハマっていくんです
もはや健気な少女ではなく、女性の澄んだ精神性が!
だから私はこの曲が好きなのかもしれません
何度も聴きたくなる曲です
・自分だけの「卒業ソング」がまた1つ増えるよ
・青春の思い出を保存するタイムカプセル曲
・アレンジが地味にいい
・百恵のセリフはスペシャルですごくいい
・泣かずにいるせつなさに共感
・澄んだまっすぐな精神を感じよう
「陽炎」についての私の思い出は別で記載しました
こちらです⇒ 山口百恵「陽炎」の私的メモ