山口百恵「パールカラーにゆれて」

「パールカラーにゆれて」~アルバムA面1曲目

アルバム『パールカラーにゆれて』(1976年12月発売)の1曲目は

1976年9月発売のシングル「パールカラーにゆれて」

作詞: 千家和也、作曲: 佐瀬寿一、編曲: 船山基紀 です。

シングルがまん作戦~小遣い小学生だった私

 シングルから4曲 

このアルバムには

「パールカラーにゆれて」

そのB面「雨に願いを」

「赤い衝撃」
そのB面「走れ風と共に」

計4曲のシングル曲が入っています。

 かぶってしまう問題 

当時は新曲がでると
自分の家で好きな時何度でも聴けるよう
シングル(ドーナツ盤)を買うんですよね

1枚500~600円(消費税徴収なし)

私はアルバム発売前すでに
「パールカラーにゆれて」と
「赤い衝撃」を買って持ってました

B面もしっかり聴いていた

つまり
アルバム『パールカラーにゆれて』の
なんと3分の1が
すでに「シングルで持ってる曲」

「かぶってる」んです

そうなると、、、

「8曲のために」買うか?
という自問になりまして

少しためらいの時間があります

少ないおこづかいだから(小6)
仕方ない

 構成の違いはもう「別物」 

それでもアルバム『パールカラーにゆれて』は
買いました

友達に聴かせてもらって以来
欲しくて、欲しくて

「12曲セット」として構成されたものを
手にしないと得られない満足感があった

それに「紙ジャケット」裏表の写真も
入っていればライナーノーツも
魅力です

 『アルバム』重視にせざるを得ない 

結局かぶってしまう可能性の高いシングル盤、、、

私の場合
「赤い絆」まではシングルすぐに買っていて

「乙女座宮」あたりから
ちょっと買わずに、時期をみていたようです

ある期間待てば、
きっと『アルバム』で聴けるだろう!
とじっと我慢して

百恵ちゃんのシングルは
テレビやラジオ(カセットに録音)で
いろいろ流れるので
それを聴いていたんです

で『アルバム』が発売される

もしくは「発売の予告」が出るので
すぐに「予約」をする

その収録曲をチェックして

そこにB面曲が入ってなかったら
後から「B面聴きたさに」
シングルを買う~こんな流れでした。

重点は『アルバム』に置き
B面も取りこぼさぬよう
あとから獲得、というパターンです

シングル盤も安くはなかったので
その分のお金をアルバムに回してね
(その頃中学生)

売る側としては
シングルレコードの売上伸ばしたいでしょうね

仮定の話をしてもしょうがないですが

百恵ちゃんのアルバムが
「シングル曲(AB面)収録せず!」
が保証されてたなら

確実に私、よだれをたらして(母にねだって)
シングル盤すぐ買っただろうと思います

「横須賀ストーリー」の幻影?~リアルタイム限定

 横須賀の海からの連想 

さてその「パールカラーにゆれて」という歌ですが

前作「横須賀ストーリー」が大ヒットしたため
3ヶ月後発売の「パールカラーにゆれて」に
つい「その続き的なもの」をイメージしてしまう

歌詞の「二人」を「横須賀の二人」と
つい重ねてみたりしました

2曲ともアップテンポで
「海~港」と関連したワードが
あったからかもしれません

リアルタイムならではの連想です

この歌、なんか時代を感じますね

昭和51年の街の雑踏、におい、雰囲気
一瞬にして蘇えらせてくれる流行歌。

 奇しくも「甘い裏切り」の幻影も 

『横須賀ストーリー』というアルバムからも
曲想をつなげてしまいます。

その最後の曲(B面6曲目)は
「甘い裏切り」
(作詞: 石原信一、作曲: 佐瀬寿一、編曲:矢野立美)

という歌

あらためて「パールカラーにゆれて」を聴いて
曲調はまったく似ていないけど
「甘い裏切り」を思い浮かべました

「甘い裏切り」では
若い二人が家を出る(かけおち)話がある

そんなストーリーから、
世間を捨てて「知らない港に」
行きたい(パールカラー)と続くんじゃないかと

これは私の連想遊びです
その作品だけを単独で楽しんで聴いているのに
時折ほかの歌と繋がってしまうことがある

百恵ちゃんという歌い手さんが紡いできた
数々の曲、そこで展開された物語、登場人物、

その全体が青く暗い宇宙空間になって

その中で星が増えていくと
ふとしたとき、星同士の交信があって
豊かな宇宙になっていく

それはそれでちょっとおもしろいですね

百恵作品の楽しみ方は増えていきます

「およげ!たいやきくん」の佐瀬さんがいい

 「およげ!たいやきくん」について 

「パールカラーにゆれて」を作曲した佐瀬寿一さん
「およげ!たいやきくん」の作曲と編曲をした人でもあります。

たいやきくん、
1975年12月レコード発売だそうです
⇒我が家でも買いました

2008年にCDも出た
⇒今度は自分の子供と聴きたくて買いました

「およげ!たいやきくん」2番のおわり頃なんですが、

いわばのかげからくいつけば

それはちいさなつりばりだった

「およげ!たいやきくん」
(歌:子門真人、作詞:高田ひろお、作曲: 佐瀬寿一、編曲:佐瀬寿一)

「つりばりだったのところ

聞いてみてください

シンバルが「ピシッ」と入る!

他は入らない。ここだけです!

ストーリーを考えると
「やっちゃった」
「一巻の終わり!」

そんな断末魔の「ピシッ」なんでしょうね
きっと

これはずっと大人になってから、
百恵ちゃんを聴き返す中で気づいたんです

「パールカラーにゆれて」のたいやき感

佐瀬さんの作曲した百恵提供曲は

⇒ノリがいい、疾走感、カッコいいもの多い

⇒「ドラム」炸裂するのが特にいいね(編曲に関わるが)

⇒「たいやきくん」曲と編曲は佐瀬さん!

⇒改めて「たいやきくん」聞いてみた

⇒「ピシッ!」みつけて感動

これぞ佐瀬さんらしい、と思ってしまったんです

「パールカラーにゆれて」にも
たいやきくんテイスト感じます

矢野立美さんが
佐瀬さんなら!と編曲された結果かもしれませんが

聴いていて楽しくなってきます

余談ですが、
子門真人さんの歌のうまさ
そして「鼻濁音」すばらしいことも
今頃になって気づきました。

「揺れて揺られて」のテンポに揺れる

 歌唱法~サビのテンポ問題 

ふたり 揺れて揺られて 流れ流れて

あなたとならどこまで

揺れて揺られて 流れ流れて

知らない港に 着きたい

「パールカラーにゆれて」」
(歌:山口百恵、作詞: 千家和也、作曲: 佐瀬寿一、編曲: 船山基紀)

サビの「揺れて揺られて」
「揺れて」のリズム難しくないですか?

譜面のことサッパリわかりませんけど
「音符の配分」どうなっているんでしょう

3連符「ゆ・れ・て」じゃなくて
「ゆーれて」でもなくて

「ゆれーて」みたいですね(百恵ちゃんの聴いたら)

ここ聴いてると、どうもね、、、
3連「ゆ・れ・て」のパターンが
副音声みたいに聞こえてきちゃう

どっちなの~? と耳がざわついて
あいまいさが残る

わたしだけでしょうか

ここの3つは速いですから

ちょっと自分流に「ゆれて」の「ゆ」を
しっかり歌うと
あるいは、気持ち出遅れて歌うと

3連符「ダダダ」にすぐなっちゃう
できそこないの三連符

そのせいかもしれません

「テンポ・ルバート」という
ちょっと格好いい言葉があります

速度記号で
「テンポを自由に加減して」の意味らしい

それがここで当てはまるのかどうか知りませんけど

「ゆれて」
「ながれ」

ここはテンポを自由に加減できちゃう箇所かと
思います
優柔不断なわたしは
考えれば考えるほど
「難所」に思えてきます

「れ」・「が」に意識をもっていけば
いいのかな

百恵ちゃんは
サラ~っと
きちっと
鼻濁音も美しくうたっています

「あなたとならどこまで」はどういう意味か?

「パールカラーにゆれて」の歌詞
「あなたとならどこまで」どういう意味でしょう

これも悩みどころです

二択とすると、、、

A「どこまで?」と問いかけなのか

B「どこまでもついて行くわ」の省略形なのか

 A.問いかけ 

「横須賀」の男性とは「これっきり」だったことをふまえて
「あなたとならどこまで?」と(心の中で)聞いている

と余計なこと考えてしまう

また
1つ前のヒット曲「横須賀ストーリー」の亡霊が

 B.「どこまでもついて行くわ」の省略形 

わたし個人としてはこっちを支持したいです

もし「曲」が先にできたのだとしたら、
こっちが妥当な感じで都合いいんですが

詩は「どこまでも」にしたかった
でも「も」すら入らない!

じゃあ「どこまでもついて行きます」の気持ちを
「どこまで」と表現しよう、と。

この仮説、きびしいですかね

百恵ちゃんはどんな解釈で
「どこまで~」を歌ってたのでしょうか?

どっちにしても
なぜか「横須賀ストーリー」の影がぬぐえない

「いい加減切り離してよ!」と
「パールカラー」に怒られそうです

「どこまで」問題を考えていくと
2つの曲の呼応性を無視できなくなってきました、、、

あれ、もしかして
「あなたとなら」⇐この歌詞のせいかもしれない

一体なぜ「あなたとなら」なんて入れたんでしょう?

でも他の歌謡曲で「あなたとなら」って入ってても
普通に歌詞として受け止めて聴けますね

困りました

「横須賀ストーリー」とは関係ない!とはっきりわかるまで
「パールカラー」はなんかスッキリしません

(わたしだけだと思いますが)

まとめ

  1. シングル盤は買わずにがまん~小遣い節約、苦肉の策だった
  2. リアルタイム体験~発表順に曲を聴くと「百恵・歌宇宙」が育っていくよ
  3. 必聴「およげ!たいやきくん」~百恵ちゃんの曲と共に聴いてみよう
  4. 難易度高?「パールカラーにゆれて」テンポ・ルバートから唱法を考える
  5. 「横須賀ストーリー」の影が、、、「どこまで」問題どう思う?



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