山口百恵「ある1ページ」

始まりは『パールカラーにゆれて』

山口百恵「ある1ページ」
作詞: 千家和也
作曲: 佐瀬寿一
編曲: 船山基紀

アルバム『パールカラーにゆれて』
(1976年12月発売)
A面2曲目に収録されている歌です

私はこのLPレコードの
この歌がきっかけで
<百恵アルバムの世界>に
入り込んでいきました

百恵アルバム愛好家の人たち
みんなそれぞれの
「アルバム好きになったきっかけ」
がありそうですね

一人一人に聞いて見たいです

「アルバム」のすすめ

もし誰もが知っているヒット曲でしか【山口百恵】を知らないなら、、、ぜひ「アルバムの世界」にも足を踏み入れてください。

アーティスト山口百恵の音楽をもっと深く楽しむことができるはずです。

「オリジナルアルバム」を一枚買って聴くことをおススメします。

ベスト盤CDにもアルバムからの曲が入ってたりします。もしその中に気に入った曲があったら、今度はそれが入っている「オリジナルアルバム」を買ってみるとか。

あれこれとつまみ食いのようにアルバム曲を知っていくというのもいいと思います。

が、、、性格的なものかもしれませんが
「アルバムできました。こんな風に仕上がりました」と差し出された『盤』

<カチッ>とした一つのまとまりというのが、なんか嬉しくて安心します。

作家陣や
ミュージシャン
曲構成
編集
百恵ちゃんの声質・年齢
ジャケットデザイン

一定の期間、一定の条件下で、
うわ~っと一丸となって才能を集結させ完成した『世界』。

「この世界をどうぞご堪能ください」

そう言われているような気がしてきます。

また「一枚のアルバムをどっぷり聴いたあの頃」なんていう思い出があると、何年も、何十年も経って、そのアルバムの記憶は何物にも代えがたい独特な価値を持つ。

私の40年の実体験から「ぜひ」と言いたい。

曲との出会い

今回の歌「ある1ページ」は、
初めてアルバム『パールカラーにゆれて』を
聴いた時に真っ先に気に入った歌でした。

小学6年生、11才の冬。
友だち(同じクラスの女の子)のおうちで聴かせてもらいました。ずいぶん若かった。

友だちがステレオにアナログ盤をセットして針を載せる。

その沈黙の間に私の心をよぎった思いは、、、

「12曲もあってほとんど知らない曲。退屈しちゃったらどうしよう、、、」

全く杞憂に終わりました。

12曲全部いい!繰り返し聴きたい!覚えたい!と思った。

まあよくあることかもしれないけど、人生振り返ると、あの出会いはなくてはならないものだったと思います。

これ以降すべての山口百恵オリジナルアルバムを購入し聴き込んでゆく人生になったんです

「ある1ページ」と少女

歌って、皆それぞれの状況や感受性で一生懸命に聴いて解釈したり共感したりしますよね。

大人には大人なりの

若い人には若い人なりの

「ある1ページ」は11才の少女にも胸に響いてきたんです。

まずイントロ。
アップテンポでカッコいい。

音色を空に例えると「曇天」かな。

なにか起こる感、、、あり。

ヴォーカル出だしは

いちょうの木の幹に

小学校に通っていて「いちょうの木」ほど親しみのある木はない(我が町東京”都の木”はイチョウだし)。

そして

「覚えてますか」

という問いかけ。
合計4回繰り返されます。

これにつかまれました

百恵ちゃんの驚くべきうまさ!
ひたすら清らかに素直に心に流れ込んでくる。

当時好んでた少女マンガにあったフレーズのよう。でもメロディーに乗って疾走していくこの歌は感傷に浸ることなく、さわやかでせつない。

2コーラスめは

日暮れのブランコを

で始まります。

またまた小学6年生にはとても馴染みある公園の遊具。

百恵ちゃんの言葉としても「日暮れのブランコ」はまったく違和感がない。私は百恵ちゃんの歌声に同化してしまえる。

加速するように、魅了したまま進んで行くんです。

「ある1ページ」は3分数秒の小品。ちょうどいい。

あっという間に「お気に入りの歌」に追加です。

次の歌詞を2度繰り返して曲は終わります

あなたがいたから 私は自分に悔いない

青春を過ごせた気がします

「ある1ページ」
(歌:山口百恵、作詞: 千家和也、作曲: 佐瀬寿一、編曲: 船山基紀)

回想する歌

「青春を悔いなく過ごせた」って過去形なんです

「あなた」はどこかへ行ってしまったのでしょうか

主人公「わたし」の中にくっきり浮かぶ映像、思い、明るい肯定感

卒業間近の私もこの6年間を振り返っていた

また、中学、高校、と階段を昇るように青春を過ごしてゆくこれからの月日を仰ぎ見て、詩の世界に夢を描いたのでしょう

そして実を言えば、「わたし」に自分を重ねて、「あなた」には同じクラスの憧れていた男の子のイメージを重ねて聴いていたりしました

よくある話ですが
今の11、12才の女の子も共感してくれるんじゃないでしょうか

架空の世界ですが「永遠の架空」となって思い出の中に閉じ込められている。そんな感じがします

『盤』の中の12作品

『パールカラーにゆれて』には次の12タイトルが収録されています。

A面

  1. パールカラーにゆれて
  2. ある1ページ
  3. 嘆きのサブウェイ
  4. 君に涙のくちづけを
  5. 雨に願いを
  6. モノトーンの肖像画

B面

  1. 赤い衝撃
  2. 愁いノート
  3. 青春の翳り
  4. 涼やかなひと
  5. オレンジ・ブロッサム・ブルース
  6. 走れ風と共に

1曲1曲
友だちと歌った場面を思い出します

川沿いを歩きながら

教室で昼休みに

掃除の時間に

二人で歌詞カードを広げて語ったことや、笑い合ったこと

それだけじゃなく、その後新しい思い出も歌の中に増えていきました

1976年⇒2018年(現在)

思い出を増やしていけるレコードって素敵です。

ということで『パールカラーにゆれて』は
私のように小中学生からの百恵アルバム入門におすすめだと思います

まとめ

・オリジナルアルバムは単体の『世界』。山口百恵の真価に触れよう

・「お気に入りの1曲」から開かれてゆく人生~友だちと音楽を共有してみよう

・青春ソングを歌う17才の百恵ちゃんに思いを重ねた11才の私

・『パールカラーにゆれて』は全曲いい。初心者の入り口に最適

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